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健康コラム

加藤皓章の健康観・養生的な医学知識・運動トレーニングなど代替医療の

エキスを皆様にコラムという形で提示しております。


No.005 アマテラス (2006年5月20日掲載)


5月14日、世田谷パブリックシアターにて、「坂東玉三郎」と『鼓童』の

演による「アマテラス」を家族で観劇した。古事記の天岩戸開きの神話

を題材に玉三郎さんが演出した作品である。

前段のスサノオの荒ぶるこころ、アマテラスの弟を想う気持ち、切なさ、

絶望、言葉を発しない演技と和太鼓を中心とする和楽器によって、

事に表現され、私の身体と魂に振動し続けた。

オープニングからの和太鼓はわたしのお腹、股関節と骨盤へと響き、

瞬く間に脚が温まり、ほてっていった。

天地陰陽のリズムと重力エネルギーが電流となって、私の経絡(ツボ

の流れ)をかけめぐっているようだった。

玉三郎の身体能力は、私が述べるまでもなく、世界中の識者から絶賛

を得ている。軸(センター)の通ったすばらしい姿勢、立ち居振る舞い、

肩甲骨や肋骨のしなるような柔らかさ、自由自在の仙骨と骨盤の動

き、女性より女性らしい身のこなし、両手を広げ羽ばたく身体操作は、

白鳥が飛ぶ優雅さと、人々を相対的なこころの葛藤から絶対的な無の

境地へ誘う天使の翼そのものといえる。

アマテラス玉三郎の優しさ、慈愛がほのぼのと私たちの胸の中をそよ

風の如く通りすぎていった。

日本では、古来儀式や祭りでは、物事の始まりや節目、起床転結、

けじめ、癒し、鼓舞、様々な局面で太鼓が使われた。

このアマテラスを観て、私と家族の新しいドラマ、節目の序章のような

響きを身心に感じながら帰途に着いた。



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