Posted by admin under on 9月 8 2011, 0 comments
鍼灸理論は古代中国で発生し、前述した『黄帝内経』で体系化されました。中国医学の思想
は、人間の体は「血液」と「気」の調和によって成り立っているとしています。そして、生命
子不ルギーを体の隅々まで送る通路を「経絡」と呼び、この経絡の流れが滞ると病気になると
説いています。そして、経絡には三六〇個以上の「経穴」が点在し、体の各部位と密接につな
がっているといいます。この経穴とは、俗にいう「ツボ」のことです。

身体深くに隠されている臓器と、身体表

面近くにある経穴(ツボ)とは密接に結び

付いて、ツボを刺激することによって臓器

の機能が矯正されると考えたわけです。こ

の理論は、西洋医学的な観点からしますと

。科学的”に解明されたわけではありませ

ん。しかし、体験的・実証的には、その効

果は西洋医学を信奉する医師でも認めない

わけにはいきません。

鍼と灸を一緒にしましたが、それは同じ・箱yの上から出発し、同じ理論、同

じ体系のなかで育った兄弟のようなものだからです。施術の道具として鍼は金属製のバリ”

を用い、灸は。モグサ”を燃やすやり方に分かれたと考えられます。

日本では、法律(「按摩・マッサージ・指圧師・鍼師・灸師等に関する法律」)により、鍼・

灸は「医業類似行為」の扱いで、医業とは明確に区別されています。ただし、医師の承認があ

れば保険が適用されるなど、何となく宙ぶらりんの立場に置かれていますが、本場中国では、

西洋医学と並列に扱われている分野です。

鍼は、法律で素人が行うことは禁止されていますが、実際問題として、長短、太絹、いろい

ろな鍼をツボに打ち込むことは専門家以外では不可能でしょう。灸は焼き跡が残るというので

今ではあまり行わなくなりましたが、最近は。無痕灸”や。知熱灸”など焼き跡が残らない灸

が市販されており、これだと素人でも簡単にできます。

日本では、鍼・灸師にかかる人は腰痛の場合が圧倒的ですが、胃腸病や呼吸器疾患にも効果

があります。参考までに紹介しますと、WHO(世界保健機構)では、鍼・灸の効果を認めた

症例として、鼻炎・感冒などの上気道疾患、気管支炎など呼吸器疾患、結膜炎など眼科的疾患、

胃下垂・十二指腸潰瘍などの胃腸疾患、頭痛など神経疾患などを上げ、身体のあらゆる部位の

変調に鍼灸は効果あり、としています。