Posted by admin under on 9月 8 2011, 0 comments
中国医学の考えは、人間は身体・心・気が正しく機能することによって健康でいられるし、
病気はこのシステムの変調によって起こるとしています。中国医学の大きな柱である漢方薬も、
中国医学の考え方を理解しないと本当の使い方は分からないのです。
中国医学の診断と診療は「弁証論治」です。誤解を恐れずに簡単に説明すると、まず病気の位置・性質・勢い、早期かどうかなどを判断
するのですが、この方法が何百種類、何千種
類もあります。当然、治療方法もそれと同様
に、正確に言えば患者の数だけ治療法がある
ということになります。漢方薬を使用する際
は、一人ひとりの病気の状態を見て、同じ病
気であっても患者の体力、病気の進行の程度、
既存症の有る無しなど、あらゆる状況を見て、
別々の薬を与えます。さらに、患者の状態の
変化により、薬も変更されていきます。
薬の与え方も、質、量ともにも患者によって違うわけですので、患者の数だけ治療法が違う
ということになります。こうなると、西洋医学でいう「この薬は○○病に効く」という統計学
的な結論を出すことは不可能です。つまり「△△は○○病に効く」という発想自体、西洋医学
的発想で、中国医学、すなわち漢方薬とは相容れないということになります。
簡単に整理すると、病状を細かく分析し、何百種類もの漢方薬を組み合わせて、一人ひとり
の患者に合わせて投与するのが中国医学ということになります。この点は、美整体とも考え方
が一致するところです。腰痛を例にあげると、痛みを取る、直接の原因である骨盤を矯正する
のが西洋医学の方法で、痛みや骨盤矯正だけでなく、真の原因である体全体の歪みに着目する
のが中国医学といえます。美整体も、体全体の歪みを矯正するために生活習慣を重視しますし、
一人ひとり違った施術を行うという点では中国医学の発想に近いと思います。
中国医学の思想を知れば「○○病には△△漢方薬」と考えることは間違いということが分か
ると思います。漢方薬は万能薬ではないのです。朝鮮人参がガンの特効薬などということはあ
り得ないのです。もちろん、個々の薬草は体のある器官に効能がありますので、試す価値はあ
るでしょう。でも、それは個人差があることを知らなければなりません。強烈な効果がある人
がいれば、全然効果がない人もいるのです。抗ガン剤として「魔法の新漢方薬」と評判の「天
仙丸」「787」なども、あくまで漢方薬なので万人に効果があるとはいえないのです。