欧米で人気の「アーユルベーダ」
五千年前のモヘンジョダロの遺跡から医薬品の原料が発見されるなど、インドは古代から医
学が発展している国として知られています。紀元前一、二千年頃に書かれたと考えられている
のが「アーユルベーダ」で、インド医学の古典として、現代でも生き続けています。
病気の診断法としては、中国医学と同様に。脈診”を重要視しますが、特徴的なことは。尿
診断”も行うことです。尿の色・臭い・昧までも調べ、検査の手段として用います。これは後
に西洋医学に受け継がれ「尿検査」として確立したといわれています。治療法としては、食事
療法、薬事療法を主とするところは中国医学と似ています。ただし、中国の漢方薬とは違い、
鉱物・動物・植物など五百種類以上を使って処方します。また、外科手術が発達していたこと
も特徴的です。紀元前六世紀には大麻麻酔により、開腹・開胸・関頭手術も行われたとの記録
があります。中国での外科の名医・華陀なども、このインド外科学を導入していたようです。
しかし「アーユルベーダ」の本質は、養生法にあります。沫浴法や、特殊オイル・軟膏などを
塗ったマッサージなどは、現代のエステサロンなどにも取り入れられています。