ホリスティック医学という概念は一九二〇年代に米国で生まれ、日本で認知されるようにな
ったのは七〇年代で、八〇年代後半には「日本ホリスティック医学協会」も誕生しています。
日本でホリスティック医療が広まった理由は、やはり。ガン治療”が上げられます。戦後、急
速な医学的発展を遂げたガン治療ですが、七〇年代に入ると、治癒率に停滞傾向が現れ。治療
方法の限界”が医師の間では公然の秘密となってきました。ガン細胞を相手にするだけでは駄
目なのではないか、ホリスティックな発想が必要なのではないか、というものです。
そのような発想のもとホリスティック医学協会が生まれ、現在もホリスティック的な発想を
持つ医師は増加し続けています。このような歴史的経過を見れば分かるように、ホリスティッ
クとは元々は西洋医学とは敵対するものではありません。それどころか、「医聖」と呼ばれる
ヒポクラテスの発想と極めて近いと考えるべきでしょう。一ヵ所治療を進めたのは。現代”西
洋医学で、ヒポクラテスの始めた西洋医学からは。変節”したとは多くのホリスティック医師
たちの言うところです。西洋医学も含んだ、人間全体を見つめ、人間全体の根源的秩序を回復
する医学、それがホリスティック医学なのです。